キャンプギアに対しての認識
GW10連休も始まりましたね!僕は家族が入院してしまったのでGWの予定はすべてキャンセルとなり悶々としております(涙)
残念ながらこのGW、前半は天候が良くなく、初日に限っては台風さながらの強風も各地で吹き荒れました。
SNSを見てると強風でポールが折れてタープが倒れたとかテントから雨漏りが、といったものを多く見かけました。せっかく楽しみにしていたキャンプでこんな事が起こると非常に残念な気持ちになるでしょうね・・・
しかしそのことに対して一部、メーカーへの不信もあるようですがそれはいかがなものかなと思います。
そもそも現在のキャンプへの風潮が少し特異な気がしますね。
以前なら天候が悪いことがわかっている=キャンプ断念。というのが当たり前だったと思います。でも今は雨だ風だという状況でもそれもまた一興、みたいな感じでキャンプに出かける方も多いです。
特にGW前半は強風が吹き、気温も冬に逆戻りとなると事前に伝えられていたくらい異常気象でありました。そんな中でのキャンプでライトユーザー向けギアに完璧を求めるのはちょっとメーカーがかわいそうかなと思います。
結構な異常気象でっせ!と言われてもそれでもキャンプ行くくらいのガチキャンパーならそういう時用にヒルバーグなり過酷な環境でも耐えうるギアを用意すべきなのでは?と思います。
ロゴスやコールマン、スノピもDODもですけどこれらは基本的にライトユーザー向けのキャンプメーカーです。「キャンプを楽しもう」という人たちに向けて商品を開発しています。
メーカー自身も「急な天候変化に対して」や「天候があまり良くないな」という程度の環境を想定して耐水圧を上げたりポールの強度を上げたりしているとは思います。
ですがガチの悪天候に対応するともっとスペックを上げないといけませんしそうなると価格も高くなります。
ロゴスやコールマン、スノピにある上級ラインギアはあくまでも「なんちゃって」です。
ガチの山岳テントがジープやジムニー等の本格的な車ならこれらはRAV4やスペーシアギアのようなものです。
そういうテントで今回のような悪天候でキャンプしておいて「壊れたやんけクソメーカー!」「やっぱり○○の品質は・・・」と、メーカー、ギア批判はさすがに同意しかねます。
どう考えてもGW序盤の天候は一般的なテントやタープにとって過度に過酷なものだったと思います。その日にその装備でキャンプした本人の責任だと感じます。
そしてもう1点いくつか見かけたのが
今流行りのコットン系テントやタープに対して。
コットン生地(ポリコットン、テクニカルコットン)は基本的に耐水圧が300mm〜500mmしかありません。
ちなみにオーソドックスな化繊テントで耐水圧1500mmくらいです。
「撥水加工」になにか絶対的な信頼を置かれている方も多いですがコットン生地の特徴として「湿気、空気を通す」というものがあります。
これに普通の化繊テントと同じように撥水加工をしてしまうとこの特徴を消してしまうことになります。そうなるとコットン系テントは単に火の粉に強いだけの重いテントとなってしまいます。
一部コットン系のテントには撥水加工をしていますがコットンの特徴を活かすために化繊テントよりは弱めにしていると思います。
僕が持っているDODのカマソロに限っては「撥水加工をしていません」と明記しているくらいです。
そんな素材なのでいくら少々の水気はコットンが吸って防水が可能といっても長時間の雨には無力であることは明白です。
サーカスTC等のように地面と平行な天井がほぼないテントなら物理的に雨漏りの可能性も少なくなると思いますが僕のカマソロのようなテントやタープ系のコットン素材は雨に対して無力であると理解しておかなければなりません。
雨漏りくらいなら被害は自分だけですが強風のテント倒壊は他人に被害を及ぼす可能性があります。ペグが吹っ飛ぶと凶器が飛んでいくのと同じですから。
こんな悪天候でテント付属のペグや鋳鉄製といっても20-30センチ程度の短いペグしか使っていないとかは論外かなと思います。
何にせよまだまだGWは始まったばかり。これからキャンプする人も事故に気をつけて自分が持っているキャンプギアのことを今一度確認し、どの程度の天候までなら大丈夫かを再認識してみてもいいかもしれませんね。
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