過ごした四季の数>>>>>>超えられない壁>>>>>>短期キャンプの数
キャンプという趣味が一つのイベントごとから日常へとなりつつある人が多くなってきています。
毎週キャンプ行ってます!という人もよく見るようになり珍しくもありません。
そこまでキャンプにハマっている人のほとんどがキャンプ経験1-2年未満なようです。
そういう人のプロフィールたどっていくと大体が「2019年からキャンプに目覚め云々」みたいな文言が目につきます。
個人的には 悪いこととは思っておらずそれだけハマれる趣味に出会えた羨ましさすら感じます。
最初はいいんですよ。キャンプ行くためになんとか都合つけて無理やりキャンプねじ込もうとかは誰しもが経験することだと思います。
ただ、そのペースでキャンプ行ってるとすぐに息切れしない?というくらい生き急いでる人もいるように感じます。
それだけなら自分だけの問題で何も問題はありません。誰にも迷惑をかけてませんし。
一般の人ならキャンプって年間数泊だと思います。キャンプをレジャーとして趣味にしている人であれば10泊くらいいくかもしれません。
しかし僕もそうですがわざわざキャンプ専用のSNSを立ち上げてるレベルのキャンパーなら年間10泊でも少ない人も多いと思います。
しかしそこに大きな落とし穴があると感じます。
なぜならキャンプにおける経験値って回数ではないと思うんですね。
同じ通算50回なら
年間50日キャンプしている経験1年のキャンパーの言葉より
年間5日しか行かないが経験10年のキャンパーの言葉のほうが信用ができる。
と思うんですよ。
というのもキャンプにおいて最も重要なのは
「何度キャンプで四季を経験しているか」
これに尽きます。
1年の中で同じ季節に何回もキャンプするのと何年もそれぞれの四季にキャンプするのとはわけが違います。
その年その年同じ冬でも気候が異なりますし道具も年を追うごとに変わっているでしょう。去年使えてた道具が使えなくなってたりもっと良いものが出ていたり。その年に不便だったものが翌年に改良されたり。
その年に通用していたものが翌年に通用できなくなり、そしてそれをどう対処、対応したのか
という経験値が重要でありそれは短期間でいくらキャンプ回数稼いでも追いつけるものではありません。
ましてやキャンプ始めて1年目となるとそれぞれの季節のキャンプ自体が初体験となるわけです。
春秋は突然の天候変化、台風であったり夏は熱中症、冬は凍死や火災などどの季節も一定の危険があります。
キャンプの回数だけを重ねていき、全てを経験しているかのうような錯覚を起こしている人もちらほらとSNSで見かけます。そういう人たちが間違った知識を広げていることも何度も目撃しています。
僕は今冬で冬キャンプは3季目です。年末にもキャンプに行きます。
3季目ですがそれでもどれくらいの寒さだっけ?この装備でいけてたかな?去年確か寒くて堪えたからこれも持っていこうって思ってたような?
と曖昧です。
そんな状態なのに僕は身の丈以上の装備(ここでは素人での扱いが困難なものやスタイル優先の軽装装備など)でのキャンプはできません。
そこを経験せず、いきなり最初から薪ストーブやら薄いシュラフ、電源なしサイトでの真冬キャンプ、熱中症対策なしの真夏のキャンプなど「スタイル」優先のキャンプは自殺行為に近いものがあると思ってますしそういうのをSNSで晒すのは他に真似する人が出てくるのでやめといたほうが・・とすら思ってます。
別にマウントとってるわけではないです。かくいう僕もキャンプ経験は浅いですし。
Twitterでは定期的に注意喚起しているのですが現状のこの流れだとこの冬、キャンパーに多くの死人が出たり事故を引き起こしたりしてしまいそうに感じます。
キャンプという趣味をライフワーク、と考えているのであれば急ぐ必要はないと思います。
じっくり1回1回経験を重ねていき楽しくキャンプをできるスキルを身に着けていきたいと僕自身も思ってます。
安全で快適なキャンプ、これこそが最も楽しめるキャンプです。
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